低価格のCH-DVD
清華大学光ディスク国家工程研究センターの潘竜法・副主任は、「国際市場がブルーレイ規格を採用する方向に向かうとしても、中国市場が国際標準を採用すべきということにはならない」と主張する。DVD機器の地域性はとても強いため、もしブルーレイが一気に中国市場を席巻し、ブルーレイ規格の中心にいるソニーなどがライセンス料の徴収基準を上げることになれば、中国のDVD機器製造業の後退につながる。HD-DVDを土台に作られた中国独自の知的財産権のあるCH-DVDは、東芝に利益が上がる窓口を残しているものの、ブルーレイが中国市場を独占するのを抑えることができる。間もなく発売されるCH-DVDの新製品の初期設定価格は3000元余りで、しばらくすれば1000元前後に値下げすることができる見通しだ。ソフトのコストも現在のDVDとあまり変わらない。国内の販売価格が5000元近いブルーレイと比べれば、CH-DVDはコストの上で大きな優勢を保っているといえる。
だが別の業界関係者は、ブルーレイの大勝利という現状のもとで、中国が独自開発した2つの次世代DVD規格が迎える局面は楽観的なものではないと分析している。
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