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課題も多い「首鋼」の将来
発信時間: 2008-04-14 | チャイナネット

すでに完成した鉱石バース。鉱石を直接陸上げできる(曹妃甸開発区提供)  

新しい首都鉄鋼は、生産能力と製品の品質を大幅に向上させると同時に、エネルギー消費量を現在の平均レベルより30%減らさなければならない。しかも、排気ガスや廃棄物、廃液はリサイクルして利用され、「汚染ゼロ」を達成しなければならない。

高温の排気ガスは全部回収されて発電に使われ、新しい首都鉄鋼の電力はその94%が自給できるようになる。工業廃棄物は加工され、セメントの代替品として建築材料になる。製錬に必要な水は、海水を淡水化して使う。この過程で、廃液の循環利用率を98%にし、あわせて塩とアルカリを生産することもできる。高度にオートメ化された生産設備を採用するので、この巨大な製鉄所には、7000人の労働者と管理職員しかいらない。

首都鉄鋼の移転は、華北地区の鉄鋼企業を進化、再編し、中国北方の経済、とりわけ環渤海経済の発展を促すだろう。

少なくとも現在、新しい首都鉄鋼はすでに曹妃甸を活性化させた。曹妃甸工業区の計画面積は310平方キロで、鉄鋼のほか石油、化学工業、機械製造、近代的物流などの大型企業がここに集中している。埋蔵量十億トンの大油田が新たに発見され、埋蔵量44億トンの鉄鉱鉱区を背にし、大型の石炭基地もある。曹妃甸を新たな成長の基点とする環渤海経済圏は、長江デルタ、珠江デルタとともに、中国沿海地区を北から南へ結ぶ三大経済ベルト地帯になるだろう。

従業員はどこへ

1992年に生産を始めた第三製鋼工場。三基の転炉と四基の連結鋳造機があり、鉄鋼の年産は300万トン近い(首都鉄鋼提供)  

 

劉慧さんの息子である劉岩さんは39歳。7歳の男の子を持つ。彼は首都鉄鋼のカラーコーティング工場の生産ラインについている普通の労働者である。この工場は2002年に建てられ、全部輸入されたオートメーション設備を使っている。労働者たちはコンピューター室で、スクリーンに表示されるパラメーターをチェックし、マウスをクリックするだけで仕事ができる。父親の世代が汗を流して働いていた情景とはまったく違う。

現在、劉岩さんが働いているこの工場も、移転するかもしれない。彼の話によると、工場には環境汚染の問題はないが、大量の水蒸気と電力の供給が必要であり、この先はどうなるか、まったくわからない。

「これからどうなるにせよ、労働者たちは現在、普段通り働いていて、特に何かを心配してはいません。首都鉄鋼はきっと私たちをみな再配置してくれるでしょう。今の二十代、三十代の若者たちはみんな、仕事をしながら新しいものを勉強しています。彼らは曹妃甸の新工場に行きたがっています。そこの給料はたぶん少し高いかもしれません。でも、四十代、五十代で、特別な技能を持っていない人は、これからはかなり難しくなるでしょう」と劉岩さんは言う。

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