ホーム>>経済>>業種動態
課題も多い「首鋼」の将来
発信時間: 2008-04-14 | チャイナネット

彼自身がどうするのか。「私は別にどうでもいいです。どこへでも行きます。ただ首都鉄鋼で20年も働いてきたので、情が生じ、『故郷離れがたし』という思いが少しあります」

まだ先の分からないカラーコーティング工場と比べれば、首都鉄鋼の第三製鋼工場の未来は明るい。今年の年末に生産を停止する。第三製鋼工場技術科の王堅さんによると、この工場の労働者は基本的にみな曹妃甸の新工場に行くという。「大多数の人が行きたがっています。今は、新工場の新しい設備と操作方法に慣れようと、みんなトレーニングを受けています」と言った。

第三製鋼工場の技術者の中核である王堅さん(中央)

彼は懸命に勉強し、新しい首都鉄鋼へ行き、さらに大きな挑戦を受け取るつもりだ  王さんが唯一、心配しているのは、新しい技術をうまく身につけられなくて、これからの新しい仕事がうまくいかないことである。

首都鉄鋼の移転で一番厳しい試練は、人の問題である。今回の移転で、首都鉄鋼には4~5万人の従業員を再配置する必要がある。しかし曹妃甸の新工場は、生産のオートメ化の度合いが高く、数千人しか必要でない。残りの人々はだいたい三つの方向へ進むことになる。

第一は北京・順義区に年産150万トンの自動車用鋼板の冷間圧延工場が建設され、ここに一部の従業員が吸収される。

第二に、首都鉄鋼の非鉄鋼産業、たとえば電子製品、不動産、さらに首都鉄鋼移転後、元の場所で発展するサービス業などは、今後大きく発展する余地がある。こういった産業は、従業員を募集する必要がある。

第三に、年齢がかなり高く、新しい持ち場に就くのが難しい労働者に対しては、一定の補償を与え、早めに定年退職させる。そのために、2007年7月、首都鉄鋼は従業員就職サービスセンターを設立し、余った人員の再就職問題の解決を支援している。

北京に住む首都鉄鋼の従業員は8万余人、その家族も加えると十数万人になる。だから首都鉄鋼の移転は、首都鉄鋼にとっての重大事であるばかりでなく、北京にとっての重大事でもある。首都鉄鋼の剰余人員をみなうまく再配置してこそ、はじめて社会の調和と経済の発展を保証できる。このため首都鉄鋼の指導者たちは労働者に「一人一人の従業員を再配置し、工場が退役するその日まで、われわれは最後までここを去らない」と約束している。

     1   2   3   4    


  関連記事

· 首鋼の移転準備は万全 有力事業の発展を促進

· 首鋼集団、移転調整で収入が初の1千億元突破

· 首鋼集団、五輪に向け400万トンの減産に着手

· 首鋼の新工場、河北省曹妃甸で建設開始

· 新首鋼、国際レベルの省エネとクリーン生産を目指す

·

  同コラムの最新記事

· 台湾・両岸経済めぐる円卓会議、海南で開催

· 時速350キロの国産高速列車「和諧号」が完成

· 博鰲アジアフォーラム年次総会が本日開幕

· 北京モーターショー 国内外の名車890台登場

· 多国籍自動車グループの在中販売、1~3月急増