温家宝総理は「今回の期限通りの自由貿易協定締結は、中国と先進国との関係ですばらしい先例を作り出した。これは両国と両国国民に有利となるだけでなく、協力的な発展、互恵、相互勝利という時代の流れを具現しており、重要かつ深い意義がある」と述べた。
中国・ニュージーランド自由貿易協定は中国が先進国と話し合う中で市場ルールと双方の要請に基づいて達成した「規範化の度合いが高い」自由貿易協定である。ニュージーランドが先進国として中国と貨物貿易、サービス貿易、人員交流、投資などの分野において自由貿易を実現することには重要な戦略的意義がある。
対外経済貿易大学中国WTO研究院の張漢林院長は「両国の長期にわたる政治関係と経済貿易関係から見れば、ニュージーランドは発展途上国の大国としての中国の重要性を十分認識しており、双方とも相互の経済貿易の補完性と共同の利益を認識している」と語り、次のように述べた。
「両国は、政治上ではいわゆるイデオロギーの差があるにもかかわらず、双方の共同の戦略的利益と経済貿易の利益は一部の問題に対する認識の差よりはるかに大きい。これは中国の互恵、相互勝利の開放的な戦略を具現したもので、中国が西側先進諸国との二国間自由貿易協定を締結し、交渉をさらに進めるために良い見本を示す役割を果たしている」。
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