WTO加盟後、自由貿易区は中国の対外開放の新しい形式、新しい出発点になるとともに、他国との間での互恵、相互勝利を実現するための新しい舞台となっている。中国共産党第17回全国代表大会の報告では「自由貿易区戦略を実施する」と提起されている。現在、中国はアジア、オセアニア、中南米、ヨーロッパ、アフリカの29カ国・地域に12の自由貿易区を設置しており、これは中国対外貿易総額の4分の1を占めている。
梅新育氏は、「中国・ニュージーランドが調印したFTAは、その他の西側諸国にモデルとしての役割を果たし、経済貿易問題で中国とより多く協力的な互恵の姿勢をとることを鼓舞するものだ」と見ている。
今回結んだFTAは、ニュージーランドが1983年にオーストラリアとの間で「経済関係をさらに緊密にする協定」に調印して以来、最大の二国間貿易協定である。クラーク首相は、「中国市場は全世界で成長スピードが最も速い市場であり、中国市場に参入することはニュージーランドの国益に合致している。ニュージーランド・中国自由貿易協定はニュージーランドの輸出業者が中国市場により多く進出するチャンスを提供するものだ。ニュージーランドと中国は、全面的で互いに有利な質の高い自由貿易協定を結んだ。これは両国関係史上、格別な歴史的瞬間であり、協定は両国の友好的な協力を深めるためにしっかりした基礎を固め、両国関係の今ひとつの重要な支柱となった」と語った。
「北京週報日本語版」2008年4月9日
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