1992年から株を始めた高さんは、株式市場の暴落を経験したこともある、この世界のツワモノ。そんな高さんも、印紙税引き下げのニュースを聞いて、気持ちの高ぶりを抑えることができなかったという。「今回の措置は資本市場の発展に向けた政府の決意と態度を示すもの。投資者の取引コストはこれで大きく下がる」。
個人投資家のキョウさんは、印紙税引き下げのニュースを聞いて意外に感じた。「管理層がついに動いた。相当の好材料だ」。昨年の市場暴騰によって印紙税収入も急速に増加していた。市場が反落している現在、管理層が自ら印紙税引き下げを決めたことは意義深い。
ある業界関係者は、「中国の印紙税率は国際的に見て比較的高い水準にある。政府による印紙税率調整は、国内市場がさらなる市場化を目指し、海外市場との同調を重視していることを示すもの」と分析する。また株式市場の度重なる下落によって投資家の意欲が落ち込んでいる状況下で、印紙税の引き下げが打ち出されたことに加え、予想を超えた頻度で調整政策が打ち出されたことは、投資家らに自信を与える材料となった。
「現在の市場は基本的に底を打ちつつあると考えている。具体的に底がどこにあるかははっきり言えないが、投資家にとって比較的安全な時期に入ったといえるだろう」と同関係者は述べた。
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