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中国の食糧需給は基本的に均衡
発信時間: 2008-05-07 | チャイナネット

ここ2年間ほど、国際市場における食糧価格の大幅な上昇が各方面の注目を集めている。国際食糧価格の上昇は中国の国内市場にどれほどの影響を与えるだろうか。国内食糧市場での供給を保証し、食糧価格の基本的安定を維持するために、国はどのような措置を取っているだろうか。こうした問題について、国家発展改革委員会の責任者が取材に応えた。

――最近の国際市場での食糧価格の大幅上昇について、原因を分析してほしい。国内市場にどれほどの影響を与えると思うか。

初歩的な分析では、このたびの国際市場の食糧価格上昇は、主にここ数年来の世界的な食糧の需給不足によるものだ。供給をみると、気候災害などの影響を受けて、世界の穀物生産量は2年続けて減少している。需要をみると、ここ数年間のエネルギーの需要増加と価格高騰を受けて、生物エネルギーの急速な発展とブーム到来が促され、穀物と食用油消費の新たな分野が切り開かれ、穀物と食用油の一部が燃料アルコールやバイオディーゼル燃料の生産に充てられるようになった。また一部の発展途上国ではここ数年に工業化や都市化のプロセスが加速し、各国内の穀物生産にも一定の影響があった。気候的要因や食糧価格上昇などの影響を受けて、今年の世界の食糧生産は回復傾向にあり、増産に向かう見込みだ。

中国ではイネ、小麦、トーモロコシは国産品が中心だ。国内には十分な食糧供給源があり、食糧輸出を厳格に抑制しているため、国際市場の食糧価格上昇が国内市場に与える影響はそれほど大きくないとみられる。 

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