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中国企業の海外M&Aのチャンスと課題
発信時間: 2008-06-06 | チャイナネット

今は中国企業が海外で合併・買収(M&A)を行うのによい時期だろうか。中国企業の海外進出では原則として何に注意すべきだろうか。このほど行われた財務監督者の指導力について話し合うフォーラムで、出席した最高財務責任者(CFO)たちは「中国企業の海外進出は今が好機」と口をそろえた。「国際金融報」が伝えた。

経済誌「財務総監」の呉晨編集長は、今が海外進出の好機とみなす原因として次の点を挙げる。A株市場の指数が6千ポイントの高値から約3千ポイントに低下し、時価総額の低下を受けて推定価格が合理的な水準になった。市場の状況が変化した後、多くの有力企業が現在は総合的な再編の時期であるとみなすようになった。このほか現在多くの海外プライベートエクイティファンド(PEファンド)会社は取引量が減少し、協力パートナーを強く求めている。さらに人民元上昇が中国企業の海外進出において「護衛」の役割を果たしている――などだ。

復旦大学管理学院の薛求知教授は「人民元上昇は中国企業の海外投資コストの減少を意味する」と指摘する。

日本、韓国、台湾地域でレートが大幅に上昇した時に企業の海外投資ブームが起きたことは、本貨のレート上昇が企業の海外投資にプラスに働くことを証明する。また米国の低所得者向け(サブプライム)住宅ローンの焦げ付き問題の広がりは、中国の金融機関と企業に海外展開に有利条件の一つとなった。 

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