M&A後の整理も難題

ある海外分析機関によると、現在多くの中国企業は海外合併買収（M&A）の実施後に、成果の大部分を失ってしまっている。一般的なM&A取引でのミスとして、管理レベルの利己主義やプライド肥大、正確な情報の不足、潜在的なM&A対象の分析不足、調査プロセスの不完全さ、総合的プロセスの検討時期の誤りなどが上げられる。

このほかM&A後の企業間の調整にも問題がみられる、たとえば事後の調整プランが不十分であったり、調整作業の指導力が不足していたり、正式かつ迅速な方針決定プロセスを欠いていたり、根回しに時間を取られすぎたりすることなどだ。M&A後の調整作業と日常の業務運営をどのように両立させるか、利益をどのように伸ばすかが、M&A後の最も難しく最も重要な課題だとの分析もある。

「人民網日本語版」より2008年6月6日