五輪記念品は五輪独特のブランド・文化的価値を有しており、これまで長年にわたりマニアの間で珍重されてきた。北京五輪開催が近づき、中国国内の五輪グッズ収集家数は急増しており、収集品への投資価値も高騰している。
従来、公式発行された五輪切手、記念硬貨、および記念品の3点が五輪関連三大グッズとして広く認められてきた。またコレクションとしては、五輪競技場入場券、マッチ箱のラベル、果てはメダル類、五輪トーチなども一定の歴史的価値と記念意義を有している。北京五輪記念品の種類・数は膨大で、11品目、7千種類にもおよび、史上最多となっている。専門家は、いかに記念品に対して投資を行うかについて、理性的な判断が必要だと呼びかけている。
切手。五輪切手は歴史的にも切手マニアの注目を集めてきた。中国収蔵家協会副会長・馮一民氏は長年の経験から、五輪シルク切手シリーズの価値は将来10倍になる可能性を秘めていると予測している。
貴金属記念品。貴金属記念品は五輪記念品の中でも最も注目を集める。現在、北京五輪をテーマにした貴金属収蔵品として、計7セットの記念硬貨、メダルが発行されており、その投資価値はさまざまだ。中国収蔵家協会体育記念品委員会主任・谷丙夫氏は五輪記念銀製皿について、「今回の五輪において、最も中国文化を世に伝え、収蔵価値の高い記念品」だと述べている。五輪銀製の延べ棒と比較して、いずれも銀製では変わりはないものの、銀製皿の有する文化的価値はより高いとしている。
また2008年五輪トーチ金銀レプリカは、五輪百年の歴史上初となる聖火トーチを題材にした金銀製品だ。記念メダル、記念コインについても同様で、その特殊な価値、高い芸術性、希少価値などにより、いずれも市場で高い評価を受けている。
五輪記念品への投資は、芸術品への投資とは異なり、それほどの経済力を必要としない。志のある収集家にとって、いずれも二度とチャンスを得ることのできない、また自身の身の丈にあった収蔵品であり、その価値は高い。また五輪競技場入場券については大会終了後にはその使用価値はなくなるものの、北京五輪各競技場の入場券が全部入手できれば、非常に価値ある収蔵品となるだろう。
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