A株下落の原因

A株の大幅な下落の最も大きな原因は何だろう。今回の調査では81.85％の投資家が中国A株市場の調整と監督管理に問題が存在し、A株の大幅な下落をもたらしたと見ている。中国経済の前途が明るくないことが主な原因だと答えたのは12.22％、金融市場をめぐる変動が主な原因だとする人は3.42％で、値上りを続ける原油価格が原因だと考える人は2.51％となっている。

A株が値下がりを続ける最も大きな原因は何か？様々な説があるが、どの意見もA株のこれほどの長期間と大きな幅での下落を完全に説明できるものではない。当初はA株の下落は米国のサブプライムローン問題の影響と見る意見が多かった。しかし昨年10月から今年6月までにサブプライム危機の源である米国のS＆P500種株価指数はわずか11％しか低下していない。A株下落が原油価格上昇の影響を受けているという説もあるが、欧米地区は中国より原油価格の影響を大きく受けているものの、イギリスのFTSE100種総合株価指数の昨年10月から今年6月までの下げ幅は8％にも満たない。A株は新興市場の一つで、大幅な変動が起きやすいとする専門家もいるが、同じような新興市場のロシアやインド、ブラジルにはA株のような大きな暴落は見られない。A株はこれまでの伸び幅が大きすぎたのであり、現在大幅に下落するのは正常だという意見もあるが、2002年10月から2007年10月までA株はわずか295％しか値上りしていないが、同じ時期にインドやブラジル、ロシアの主な指数はそれぞれ572.6%、542.4%、519.8%上昇している。