FAO、中国の食糧安全保障を賞賛
中国の食糧価格の安定を図る一連の措置は、国際社会の高い評価を得ている。国連食糧農業機関(FAO)の事務局長補佐(FAOアジア太平洋地域事務所代表)の何昌垂氏によると、この数年、中国の食糧安全保障でいい成績を収め、食糧の95%以上が国内自給しているだけでなく、政府の政策により、食糧の生産および供給が調整されていることに対し、FAOから賞賛を受けている。
2008年に入ってから、世界中で食糧安全の警鐘が鳴らされている。食糧価格は高騰し、飢餓という「沈黙の津波」が世界を脅かしている。37カ国がすでに食糧危機に至っており、貧困地区における2千万人の子供の生命を脅かしている。世界で新たに1億人が飢餓難民に加わった。これとは対照に、世界最大の食糧消費国である中国は、消費者物価指数(CPI)が上昇を続けている中で、食糧価格は依然として安定している。
2007年、世界の小麦価格は112%増、とうもろこしは47%増であったのに対し、中国の食糧価格は約10%増にとどまった。商務部の市場監督部門によると、全国の食糧小売価格は、1月4日時点で1キロ当たり4.14元、5月2日時点で4.20元と、0.06元上昇したにとどまった。
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