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インフレの早期解消は困難か?
発信時間: 2008-06-24 | チャイナネット

このほか生産要素価格の再評価も適宜行わなくてはならない。中国では製品油、天然ガス、電力価格から製品穀物、穀物加工製品に至るまで、多くの分野で価格統制の影響がみられる。アジアの他の経済体では最近、製品油の小売価格が引き上げられたのに対し、中国国内の小売価格は国際標準価格の約半分に過ぎないという状況がある。

重要な生産要素の価格を正常化することは、経済のバランスや経済成長の質改善で重要な役割を果たすことになる。現在、価格統制解除の歩みが鈍化している最も重要な原因は、当局が高止まりする国内のインフレ率を懸念していることにある。価格統制は短期的にはインフレ進行をくい止め、川下産業の「蜜月期」を引き延ばすが、経済をゆがめる効果は相当に深刻で、これによりもたらされた価格の不当性は経済のモデル転換プロセスの進行を明らかに減速させる。

また外向型の経済成長モデルの転換、外需の促進から内需の促進への転換、積極的な財政政策なども経済調整で大きな役割を果たす。

「人民網日本語版」2008年6月24日

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