中国の株式市場は強気市場から一気に暴落して、上海総合指数は3千ポイントを割り込み、多くの上場企業で新規株式(IPO)発行価格や株式追加発行価格が値下がりしている。こうした局面の出現は、市場の弱体化による当然の結果であり、また高すぎる発行価格がもたらしたリスクでもある。あるアナリストの分析によると、発行価格の値下がりには利食いのチャンスもあるが、市場がますます弱体化する現在の状況では、落とし穴となる可能性もある。A株の多くで発行価格が値下がりしたことはリスクなのか、それともチャンスなのか。関係者の見方は様々で、底を打ったとみる人も
いれば、さらなる下落の始まりとみる人もいる。ただ市場からみれば、これは注意すべきシグナルだ。底を打ち始めたのかもしれないし、短期的な利食いのチャンスかもしれないし、長期的な底値買いを暗示するものかもしれない。「中国証券報」が伝えた。
(1)市場は底を打ち始めた
現在の株式市場は2つの問題に直面している。一つは基本的にインフレ圧力が強く、流動資金も引き締め気味であるということ。もう一つは流通全体を背景として、株価評価システムが多重構造になっているということだ。発行額が値下がりした株式は初め株式市場のピーク期に発行されたものがほとんどで、設定価格が非常に高く、株価評価を修正する必要があったのであり、現在の状況は価格が正常なレベルに戻っただけだ。株価が正常な水準に戻ると、一定期間の慢性的な値下がりを経て、市場はついに底を打つ。よって今回の発行額値下がりは市場が底を打ち始めたことを意味すると考えられる。
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