(2)不確定要因なお存在
ゴールドマンサックスの梁紅アナリストによると、中国の輸出構造の多様化に伴い、輸出の伸びがソフトランディングを達成し、通年の増加率は昨年を下回る22~23%前後を保って、多くの人の予測を上回る可能性がある。
JPモルガンチェースの呉向紅エコノミストによると、7月には機械電器製品からローエンド消費財まで、輸出が全体的に増加しており、ここからグローバル経済の伸びの鈍化を背景として、中国の輸出が引き続き競争力を維持していることがうかがえる。
あるデータによると、機械電器製品の輸出が順調で、1~7月の輸出額は4642億2千万ドルに達して、前年同期比25.7%増加し、同期の輸出額全体の57.8%(同1.4ポイント増)を占めた。伝統的な大口商品の輸出の伸びには鈍化傾向がみられたが、同期のヤーンやファブリック、これらを加工した製品の輸出額は378億7千万ドルに上って、前年同期比24.4%増加し、増加率は前年同期を11.9ポイント上回った。
ある専門家は、下半期の輸出には不確定要因が多いと予測する。商務部研究院の李健研究員によると、下半期に新たな輸出抑制政策が打ち出される可能性は低いが、今後1~2年間、輸出企業は引き続き相対的な資金不足やコスト増大といったマイナス要因に直面するものとみられる。通貨引き締め政策も継続される見込みだ。企業は引き続き、発展モデルの転換に軸足を置き、科学技術の刷新や集約化に基づく成長を追求するべきだ。
「人民網日本語版」 2008年08月12日
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