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加速期に入っている中国の都市化
発信時間: 2008-08-14 | チャイナネット
 (1)15都市GDP成長率が世界上位20都市ランクイン
 中国社会科学院財貿研究所研究員のゲイ鵬飛博士と米バックネル大学のPeter Carl Krassowski教授を始めとする世界各国の学者が共同研究の末、完成させた「2007/2008世界都市競争力報告」がこのほど、揚州市で開催された第5回都市競争力国際フォーラムで発表された。同報告によると、中国の都市競争力は現在、より力強いものとなってきており、中国はすでに都市化発展の加速期に突入している。

 今回発表された世界都市競争力報告のなかでも、とりわけある1項目のランキングが国内外メディアの注目を集めた。2001~2005年の5年間における都市GDP成長率世界ランキング上位20都市に、包頭、呼和浩特(フフホト)、烟台、東莞、中山、惠州、イ坊、蕪湖、威海、合肥、日照、南昌、シ博、深セン、蘇州の、中国15都市がランクインしていた。うち、トップとなった内蒙古自治区・包頭市の2007年の全市GDPは1275億1千万元、人口1人あたりの平均GDPは7000ドルを超え、GDP年間平均成長率は20%以上となった。人口およそ250万人の包頭市は、いまや中国国内でも有数の鉄鋼・アルミ精錬・各種機械設備、さらには全国最大の希土類工業生産基地として知られている。

 ゲイ鵬飛博士によると、上記のランキングから、中国の都市化発展プロセスはすでに、改革開放初期の沿海地域の優先的発展から、全国各地の共同発展に変わったことがうかがえるとしている。例えば西部の包頭・呼和浩特(フフホト)、中部の南昌・蕪湖などの各都市は、すでに東部沿海地域と共に中国経済の高度成長をけん引する役割を果たしており、さらにこれら地方都市の発展は、中国各地の経済発展に波及効果をもたらし、各地域で急速成長の地域的拡大が続いているという。
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