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加速期に入っている中国の都市化
発信時間: 2008-08-14 | チャイナネット
(3)今後3~4年で中国全土の都市化率は50%以上に
 中国において都市経済が急速に成長、都市競争力が不断に高まっていると同時に、中国の都市化はすでに高速成長期に突入している。2007年現在、全国の都市数は計656都市、鎮の数は1万9千カ所に達しており、中国全土の都市・鎮人口は5億9400万人を数え、都市化水準は44.9%に上っている。

 ゲイ鵬飛博士は、今後3~4年の間に、中国全土の都市化率は50%を超えると予測している。中国全土の人口の半数以上が都市に集中したとき、「都市問題」が今後中国政府にとって極めて重要な問題となると、同博士は指摘する。博士は、政府は長期的視野に立ち、やがて訪れるであろう都市問題に充分に備えをしておくべきだと説く。同博士は、すでに世界人口の半数近くが都市で生活している現代において、都市部への貧困層の流入が加速していると指摘する。現在世界では10億人の貧困層が都市部に存在、その90%以上を発展途上の国々の住民が占めているとし、各国政府は早急な都市部貧困層対策を講じるべきだと警笛を鳴らしている。

 ゲイ博士は、中国政府における現在の課題は、集積と対策、移転と転換、都市と農村、産業と都市建設、政府と市場というこの5大関係をうまく処理することだと説く。持続可能な発展戦略を立案し、中国の都市化プロセスをバランスの取れた発展プロセスとする必要性があると、同博士は述べている。
 「人民網日本語版」 2008年08月14日
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