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ウォール街 中国人MBAの困惑
発信時間: 2008-09-27 | チャイナネット
 (1)夢を求めてウォール街へ
 田野さんは今年5月、米ウォートンスクールのMBAを取得し、ウォール街で何かしようと胸を膨らませ、フィラデルフィアからニューヨークに移ってきた。しかし予想とは裏腹に、ウォール街の混乱は、この卒業したての中国人留学生を「膨大な失業者の大軍」に押しやった。「今、ウォール街では1つのポストに無数の人たちが群がっている状況だ。数万人が職を探しているが、求人は少ない」と訴える田さん。「中国証券報」が伝えた。

 田さんは長年、ウォール街での発展を夢見、そのために努力をしてきた。大学と大学院では化学を専攻していたが、あまり好きではなく、金融に強い興味を抱いた。大学生の頃に自らの将来設計を明確に立て、証券業界で働こうと決めた。

 国内の中山大学で修士を取得後、小さな証券会社に研究員として入社。この間、最短で米国証券アナリスト(CFA)の全検定に合格し、遠く離れた米国へ留学。米ウォートンスクールの経済学院に通い、経済学や関連のある講義を聴講し、今年ようやく有名校のMBAを取得したのだ。

 米国留学中、田さんは現地の投資企業でインターンシップとして働いた。2年間で、投資分析のプロセスをすべてマスター。当時、世界の株式市場はブル・マーケットだったため、卒業後の進路には自信にを持っていた。インターンシップをしていた企業は小さすぎると、そこに残るチャンスを蹴って、必要なのはチャンスだけと準備万端でウォール街に飛び出してきたのだ。
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