中国の輸出にはプレッシャー
レポートは、当面非常に不利な国際環境の下で、中国経済が独善することは非常に困難であると指摘した。
サブプライムローン危機で、中国の輸出が危機的な局面を迎えようとしているのは疑いのない事実である。一方で、このようなプレッシャーは中国の輸出関連産業のグレートアップや買収・合併(M&A)に外的動力を提供している。他方では、外的プレッシャーが多くの輸出企業の倒産を招いた場合、短期的な経済成長に危害を及ぶだけでなく、中国の長期的な構造調整にもマイナス要因になる可能性がある。
外需の減少、原材料や燃料価格の上昇は外的で制御不能な要因である。その他の要因の中で、環境保護は中国経済の持続可能な成長と関連があり、人民元の上昇は中国国内の製造業とサービス業間の産業構造調整に密接に関係している。この2つの政策において、より長期的な視点が必要である。そのほか、労働力と貸付のコスト、輸出税還付の面で、政府がより積極的な政策を打ち出すべきである。
このレポートは、中国の輸出関連産業が2009~2010年にかつてない困難な局面を迎えることになるとの結論を出した。たとえ中国政府がさまざまな輸出促進策を講じても、輸出伸び率の低下を阻止することは困難であろう。この前提の下で、国民経済の安定的な伸びを保つため、中国政府は効果的な手段を通じて内需を喚起し、消費と投資のより高い伸びで輸出の低下分を相殺させることは必要になる。
「チャイナネット」2008年10月10日
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