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中国自動車業界、省エネ・環境配慮型自動車の開発に転換
発信時間: 2008-10-15 | チャイナネット

解決が待たれる難問

大量の商品が市場に出回っているものの、ハイブリッド車の販売量は今のところ決して楽観的なものではない。『汽車観察』誌によると、ハイブリッド車のトヨタ・プリウスの人気は伸び悩んでおり、7月の販売数はわずか32台で販売量は15%減少した。同誌は「主な原因は消費者がその価格をまだ受け入れられないこと。しかも、維持コストが高く、国内のメンテナンス網も整っておらず、完全なアフターサービスが保障されていない」と分析する。

これに対し、中国汽車工業咨詢発展公司のチーフアナリストである賈新光氏は、「ハイブリッド車は中国だけでなく世界でもここ数年の間に発展してきたもので、この新興の商品に対してはなお商品の質や価格を含めた消費者の承認が必要」と語る。

中国市場ではハイブリッド車の価格が障害になっている。ハイブリッド車は、今後50年間は自動車市場の主流にはならないだろうというのが業界での一般的な見方だ。その理由は、同じタイプや質のガソリン車と比べてかなり高価格であることだ。

「ハイブリッド車の価格の問題では今のところまだコストダウンできる術がない。2つの動力源を採用している以上、価格も同じクラスのガソリン車より高くならざるを得ない。5万元の低価格車ですら、消費者がさらなるプライスダウンを求めている状況のもとで、高価格のハイブリッド車が消費者に受け入れられるはずがない」と賈新光氏は指摘する。

これと同時に、ハイブリッド車のメンテナンスコストも受け入れられるのが難しいことが調査で明らかになった。「国内では今のところハイブリッド車の所有者は極めて少ない。性能とメンテナンスコストがすぐには消費者に受け入れられないこともハイブリッド車普及の障壁となっている」と語るのは北京最大の自動車取引市場である中聯汽車交易市場の総経理、張超氏だ。

中国工程院の会員で世界電動車協会の創始者でもある陳清泉氏も「中国の今の問題はパーツの壁を乗り越えていないこと。公共バスやタクシーにハイブリッド車を使用してはいるが、現実的な問題がたくさんある。特に電池の質が問題だ」と言う。

しかも、中国はハイブリッド車のメンテナンス面で差がある。「アメリカではハイブリッド車のパーツ・アセンブリーの面で完全なシステムが築かれているが、中国ではまだ空白状態だ」と上汽技術センター新エネルギー・新技術部の執行総監、朱軍氏は言う。

賈新光氏は、現段階ではいかなるメーカーも中国でのハイブリッド車の投入に即効性の効果を期待してはおらず、新しい巨大なハイブリッド車市場が動き出す前に、大きな門の前に行列して順番を確保しようとしている状態だと見ている。

同氏によると、現在の自動車メーカーによるハイブリッド車をめぐる競争はいずれも比較的理性的で、目下の市場作用から見るとより多くは普及段階にあるという。「世界的に原油価格が高騰すればするほど、今後メーカーが中国のハイブリッド車市場で得られる利益はますます大きくなる。今のハイブリッド車へのメーカーの投入は将来の市場をにらんだ貯蓄で、たくさんの種を播いて多くを収穫しようとしているように見える」と同氏は指摘している。

「北京週報日本語版」より2008年10月15日

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