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中国の労働力市場、金融危機でかげり
発信時間: 2008-11-03 | チャイナネット
(2)失業の現状
 人力資源・社会保障部労働科学研究所の張麗賓研究員は「都市部の登録失業率は、都市戸籍をもつ人の失業率に過ぎず、社会全体をカバーしてはいない。長江デルタ地域や珠江デルタ地域ではメーカーの倒産が相次ぎ、出稼ぎ農民労働者の失業問題が深刻化している」と話す。国家情報センター経済予測部の張永軍・高級アナリストも「大学生の就職状況もこのデータには反映されていない」と指摘する。

 また失業率には一定の時間が経過した後に影響が具現化するという性質がある。改革開放から30年が経過し、中国経済は年平均9.8%の成長率を達成した。今年第1~3四半期も9.9%を維持しており、失業問題がすぐに反映されるとは考えられない。張研究員は「都市部の失業率に比べて、国家統計局が行ったサンプル調査の失業率はより正確に労働力市場の実態を反映するものだが、公表されていない」と話す。
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