ホーム>>経済>>視点
中国は国際航空産業の「越冬地」?
発信時間: 2008-11-10 | チャイナネット
(2)
 ▽世界のメーカー、中国との提携に強い意欲

 ある業界関係者によると、市場予測の達成を保証し、市場開拓のペースを加速させるため、世界のメーカーは中国の提携パートナーを一層強く求めるようになっている。エアバスなどの大手メーカーがより多くの生産過程や部品製造業務を中国の工場や企業に委託しようとしているだけでなく、一連の小規模な海外メーカーもこうした事業モデルの展開を目指している。

 ボンバルディアの廖学鋒・中国エリア販売主管によると、同社は中国の提携先を積極的に捜している。中国製造のコミューター機「ARJ21」に投資を行っているほか、中国航空工業集団と戦略的協力パートナー契約を結んでいる。現在開発中のCシリーズ小型旅客機の重要部品は、同集団が提供する予定だ。

 国際航空大手は中国での自社製品の販売量を伸ばしたいだけでなく、中国産飛行器にも注目し始めている。今回の展覧会では、GE・アビゲーションと中国商用飛機有限公司が総額約50億元に上るARJ21機25機の購入契約を結び、中国で締結された国産航空機の海外への販売契約としては過去最高額を更新した。

 GE・アビゲーションの民用航空機プロジェクト担当のロジャース副総裁兼総経理は「中国産航空機は中国の顧客にだけ提供するのでなく、世界市場のニーズに対応することも可能だ。GE・アビゲーションの顧客部の一部がARJ21機に興味を示しており、その中には中国の顧客もいれば、欧州や米国の顧客もいる」と話す。

 ロジャース氏によれば、ARJ21機は技術含有量の高さや維持・利用コストの低さで、世界市場で非常に強い競争力を備えているという。

 中国工業・情報化部の苗ウ副部長は今回の展覧会に出席し、「中国政府は今後、航空工業の対外開放を一層推し進め、航空分野における国際的技術協力のグレードとレベルを引き上げ、航空工業産業における協力の規模拡大とレベル向上をはかっていく」と述べた。

 「人民網日本語版」2008年11月10日
     1   2  


  関連記事
  同コラムの最新記事

· 世銀副総裁:中国が世界経済の景気後退を食い止める

· 中国の石炭輸出、大幅減少へ

· 中国の大型内需拡大策、世界金融危機の深刻化に歯止め?

· 発改委、農業の海外進出は「海外屯田」ではない

· 4200万社超の中小企業、中国経済発展の原動力に