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WTOでの敗訴、中国の自動車部品産業に打撃
発信時間: 2008-12-17 | チャイナネット

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 ▽国内の自動車メーカーへの影響は少ない

 中国機械工業連合会の張副会長によると、敗訴により従来の政策が取り消しとなっても国内の自動車メーカーはそれほど影響を受けないという。現在国内の自動車メーカーでは国産化が進んでいる。大多数の国内生産メーカーはすでに技術を導入し、国産化は40%に達している。ごく少数の高級車メーカーが影響を受けるほかは、一般自動車メーカーには影響はないだろう。関税が下がることは高級自動車メーカーの経営にとってもいいことだが、これらのメーカーは国産化の比率を高める必要があり、輸入部品を国内で組み立てるだけに頼っていてはならない。

 北京WTO事務センターの尭秋根副主任は、中国は敗訴したため、輸入部品政策の是正意見を受け入れることになるだろうと指摘。しかし、中国の政策は国内の状況に応じて制定したもので根拠をもつし、形を変えた外国メーカーの脱税打撃も目的にしていたので、是正したら、外国メーカーに利用されるだろうとしている。

 ▽部品産業が打撃を受ける可能性

 西南証券自動車アナリストの董建華氏によると、政府部門はこの政策を取り消すか是正することになる。他の規制措置を打ち出して高級車の輸入部品を国内で組み立てるのを制限する可能性もある。高級自動車メーカーが輸入部品を国内で組み立てるのを規制しなければ、国内の部品産業、特に高級車は損害を被り、今後高級車の現地化が実現不可能となる。中国の合弁企業も販売だけを担当することになり、部品産業の発展を促すものではなくなってしまう。また、この政策を取り消すのは合弁企業にとってもいいことではない。部品をすべて輸入することによって、車の価格も上昇するはずだ。販売に影響が出ると同時に、消費者とってもよくない結果となる。

 ベンツやBMWといった高級ブランドが中国に工場を立ち上げてからそれほど長くは経っていないため、国内の関連設備がまだ整っておらず、中国における品質認証システムも完全に構築されているわけではない。このためこれらのメーカーは海外から直接部品を輸入したいと考えている。これは輸出国の利益にも合致し、雇用も促進する。実際にそういう結果になれば、中国の雇用や地方のGDPは減少することになるだろう。

 「人民網日本語版」2008年12月17日

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