ここ数日来、国務院の温家宝総理と米国のオバマ大統領とが米国における中国資産の安全性について交わしたやりとりが世界中の注目を集めている。実際のところ、これは債権者と債務者との間で行われた真摯な呼びかけあいだったのだが、世界は債権者である中国が再び米国債を買い増すかどうかに最も注目している。「国際金融報」が伝えた。
▽短期的な米国債増加はやむなし
上海師範大学金融工程研究センターの孫茂輝主任は「短期的にみて、手持ちの米国債が引き続き増加するのは必然的なことだ。なぜならこれが中国の利益に合致するからだ」と話す。
孫主任によると、中米の経済関係は密接で、相互補完性と相互依存性がともに高いため、中国が引き続き米国債の購入という方法で米国経済の復興を促すことは、最終的に中国にとってもプラスになるという。
孫主任は投資モデルについて次のように話す。米ドルは主導的地位にある国際通貨であり、米国債は引き続き金融市場で最も流動性の高い金融資産だ。特に昨年9月に米国で金融危機が発生して以来、米国や欧州の株式市場は変動を繰り返している。このため投資家の間ではリスク回避ムードが高まり、安全性を考慮して米国債を含む米ドル資産を大規模に保有する道が真っ先に選択されるようになった。
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