第一汽車・トヨタ　RAV4

　　　　共同出資SUVが都市型SUVを中心に、構造に大きな変化

共同出資メーカーが生産するSUVは現在多くないが、ほとんどが都市型SUVである。中でも代表的なのは「CR-V」、「ツーソン」、「スポーテージ」、「キャシュカイ」、「エクストレイル」である。都市型SUVは日本メーカーが最初に造り、SUVの多目的とエネルギー消費の矛盾をうまく解決し、世界中で人気を集めている。特に近年はこのような車種を持つ家族が増えており、過去に製造していなかった欧米メーカーも同様の製品を発表している。

過去、国内の都市型SUVは「CR-V」がハイエンド市場を独占し、「ツーソン」、「スポーテージ」がローエンド市場に専念し、互いにいざこざもなく競争力も乏しかった。国産の「キャシュカイ」、「エクストレイル」が現れてから、市場で激しい対立が始まり、「エクストレイル」の登場で「CR-V」の値上げが終結するなどと言われたが、競争はまだ不十分だった。「エクストレイル」の市場での成績は同モデルがすでに主流車でないことを示し、「CR-V」と対抗することもできず、ホンダSUVの道も面白みを増した。この状況は上海モーターショーで国産RAV4が登場したことにより根本的に変化した。ブランドから車種まで、RAV4とCR-Vはライバルで、双方の相似性はその他の車種より高く、実力、技術、使用者層も似ており、価格も同一区間内にある。そのため、国産RAV4の登場と発売により、数年続いてきた共同出資SUV市場の状況は本質的に変化した。CR-Vのトップの座はもう安定することはなく、双方の間で激しい競争が繰り広げられている。今後値上げしないだけでなく、価格体制全体を合理的方向に導くことが可能となる。国産RAV4の位置づけは高いが、価格は決して高くなく、挑戦の激しい対立が始まった。戦いはモーターショーの後に開始し、最終的な結末はすべての消費者が待ち望んでいる。国産「ハイランダー」の位置づけはRAV4より高く、比較的高級な国産SUV市場への分化を望んでおり、価格が近い輸入SUV市場と直接向き合うだろう。当然見所は続き、「ティグアン」国産の登場で競争はより激化し、また、将来的に新「ツーソン」、「フォレスター」が登場することから、共同出資メーカー市場は過去と大きく異なるだろう。