メルセデス・ベンツ　GLK

　　　　　豪華SUV市場がやや縮小　過給エンジンが解決の道に

豪華SUV価格の急激な下降に関する情報が絶えなかったが、これは別の側面から輸入・高価格豪華SUVの販売が前代未聞の壁にぶつかったことを反映したと言える。新消費税の威力は巨大で、特に排気量3L以上の車種にとっては、市場の発展を拒まれ、3Lとそれ以下の車種より13％も高い差別関税が適用され、価値が高い豪華SUVにとって絶対値は相当なものとなる。

したがって、これらの状況は過給エンジンを装備することによって解決できる可能性が高い。当然、国内市場でシェアを獲得していない場合、中国で過給エンジンを専門に開発するのは適さないが、すでにシェアがある場合は、調整を行ってもよいだろう。今回の上海モーターショーに登場したボルボ「XC60」は価格において優勢である。その動力性能はBMW「X3」、メルセデス・ベンツ「GLK」、インフィニティ「EX35」などを上回り、価格もライバルと比較して安く、低消費税の面においても得している。「XC60」のT6エンジンは排気量3Lで、将来は「XC90」などその他の車種に装備することも考慮に入れている。BMWのX6 3.0過給エンジンは現在、低消費税率が適用されているため、「X5」においても非常に容易であると言える。過給エンジンを最も得意とするヒュンダイは大型豪華SUVにまだ過給エンジンを使用していないが、市場の影響を受け、変えることもあるかもしれない。

乗用車市場と同様に、SUV市場にも大きな発展余地があるが、車種も小排気量・小型化の傾向にある。乗用車に飽きた人にとっては、今後、選択肢は徐々に広がり、価格も安くなるだろう。

「チャイナネット」　2009年5月5日