エネルギー生産能力が高まる一方、総合サービスシステムの建設も加速している。中国にはすでに、すぐれたエネルギー輸送システムが形成されている。「北油南運(北方の石油を南方に運ぶ)」や「西油東運(西方の石油を東方に運ぶ)」のための原油・製品油のパイプライン網を整えられ、原油の年間輸送能力は3億2千万トン、製品油の年間輸送量は1億トンに達している。天然ガスのパイプ網の輸送能力は800億立方メートル余りにおよぶ。
国家エネルギー局によると、中国は、エネルギーの節約を重視している。国民経済と社会発展の方向を示す第11次5カ年計画(2006?10年)では、単位GDP当たりのエネルギー消費を2割下げることが拘束性のある指標として定められた。一連のエネルギー節約政策を通じて、エネルギー消費の増加速度は低レベルに抑えられてきた。1978年から2008年の30年間、GDPは年間平均1割近く成長してきたが、一次エネルギーの消費量の増加は年間6%にすぎず、エネルギーの節約率は年間で4%近くに達している。
エネルギー消費が不断に増加すると同時に、エネルギー資源の構成も不断に改善している。1952年から2008年までのエネルギー消費量の年間平均増加率は8%。石炭がエネルギー消費に占める割合は1952年の95%から08年の69%に下がった。優良エネルギーの比率は明らかに上昇している。
中国の水力発電の発電容量は1949年の480倍近くに達し、世界一の規模となっている。風力発電は3年連続で倍増し、世界4位につけている。原子力発電の利用も始まり、泰山・大亜湾・田湾などの原子力発電拠点が次々と建設され、すでに910万キロワット分が運用開始となっている。
「人民網日本語版」2009年8月24日
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