国産大型航空機市場の開拓先は国内にとどまらず、世界全体が視野に入るものとみられる。中国商用飛機有限責任公司(中国商飛)市場営業販売部の陳進部長は22日、北京国際航空サミットで発言し、国産大型旅客機「C919」は来年上半期から第一期の受注を開始すると発表した。顧客には海外の航空会社も含まれる見込みだ。中国商飛が国産大型航空機市場の販売状況に関する実質的な動きを発表したのは、今回が初めてのケース。
陳部長によると、中国商飛は国内・海外の潜在的な顧客と接触を続けており、来年上半期にはまとまった受注数が確定する見込みだ。第一期購入者には価格面での優遇サービスを提供するため、第一期の受注数には一定の制限がある。陳部長個人としては90機前後の受注数を希望するという。9はC919という名称にふさわしく、縁起の良い数だからだ。
C919は中国商飛が開発した初の大型旅客機で、Cは中国を、初めの9は天地悠久をあらわし、19は最大旅客収容数の190人を示す。陳部長の説明によると、初期の設計段階ではエコノミー席が168席に上り、2014年末までにテスト飛行を終え、2016年には民間航空機の認可証である「適航証」を取得して引き渡しを行う予定という。
「人民網日本語版」2009年9月23日 |