米国のある主婦が、中国製品を買わずに一年間生活するという実験をしたことがある。その結果は惨憺たるものだった。台所のメンテナンスをしようにも工具がない。誕生日のケーキに立てるロウソクがない。子供の靴は高い他国製品を買わなくてはならない、などなど。実験期間が終わると、一家は駆け込むように中国製品を購入したという。
今日の世界は中国製品なくしては成立しない。そして今日の中国はより開放的な心持ちで世界にとけ込んでいる。中国経済と世界経済との融合は今や新たな水準に到達した。
バングラディシュの新聞の編集長を務めるアフメド氏は、中国の印象を「発展ペースが非常に速い」と語る。中国を訪れたこともあるアフメド氏は、こうした成果はすべて中国の指導者の正確な政策決定によるものであり、世界の風向きがどう変わろうとも、中国政府は一貫して発展の方針を堅持してきた。これはバングラディシュ政府が学び、模倣する価値のあることだと話す
しばらく前に、国務院は澳門(マカオ)・珠海間の「横琴全体発展計画」を批准・実施した。三方が深セン河に囲まれた地域における深センと香港との総合共同開発プランは実質的な話し合いの段階に入り、広東省・香港・澳門を結ぶ「粤港澳大橋」は年内にも着工する見込みだ。「珠江デルタ地域改革発展計画綱要(2008ー2020年)」の推進を契機として、広東省、香港、澳門にまたがる新しい開放された経済体が徐々にその姿を現してきた。この新経済体は新たな時期における新しい対外開放の方法を模索するとともに、世界に向かってより広くより深く開放を進めるものになるとみられる。
今日の中国は、南海の浜辺にも長江の南北沿岸地域にも工場や企業がびっしりと並び、陸海空の往来や物流がひっきりなしに行われ、「メードインチャイナ」のブランド力がますます高まっている。新しい中国は驚天動地の変化を遂げた。特に自ら門戸を開いた改革開放の30年間に大きな変化を遂げた。具体的な変化として次の3点が挙げられる。
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