中国速達協会の達瓦・副会長はこのほど、「オンラインショッピングは中国人の新たな購買方式となりつつあり、電子商取引と速達業務の共同発展に新たなチャンスが訪れている」と語った。「新華網」が伝えた。
インターネットを通じて買い物をする中国人は現在、1億2千万人を超えている。個人向けオンライン販売の売り上げは1320億元に達し、社会商品小売額の約1%を占めるようになった。人々がオンラインで買うモノの範囲もますます広がり、携帯電話やパソコンなどのハイエンド商品から、衣類・化粧品・家庭用品などのローエンド商品まで多岐にわたる。中国のオンライン販売は急成長期に入っている。
達瓦氏によると、商品配送は急速成長分野となっている。中国の電子商取引による小包数は08年、5億個に達した。速達企業はネットワークやサービスを改善し、電子商取引による配送ニーズに積極的に応えようとしている。
中国のインターネット利用者は今年6月末までに3億3千万人余りに達し、インターネット普及率は25%を超えた。オンラインショッピングの長所は、価格が比較的安く、便利ですばやく、買い物に行く時間と手間を省くこともできること。経済危機が広がる中、消費はやや縮まっており、支出と手間が省けるオンラインショッピングの優位性はますます際立っている。
企業にとっては、オンラインショッピングでは、従来の販売方式で必要だった店舗と人員のコストを削減することができるし、地方都市への進出をはかることもできる。この手段を通じて全国展開を計画する企業はますます増えている。
達瓦氏によると、これらの状況に促され、速達配送は、オンラインショッピング環境の重要な構成要素となった。速達物流は、電子商取引による新たな業態の発展を支える重要な土台となっている。オンラインマーケットの阿里巴巴(アリババ)の調査によると、「オンライン販売者と速達会社は比較的固定的な協力関係を結んでおり、オンライン販売者の70%は速達会社を簡単に換えることはない」。
達瓦氏によると、オンラインショッピングの発展は重要な市場チャンスを速達に提供している。速達企業は今後、ネットワークのカバーする範囲を広げ、小包の定刻到着率を高め、破損率・紛失率・苦情率を引き下げ、サービスの種類を不断に革新していく必要がある。
「人民網日本語版」2009年10月9日