日本では高速鉄道の新技術開発が積極的に進められており、新幹線の最高時速は360キロに達する見込みだ。これは現在中国で運行する北京-天津間の高速鉄道・京津都市間高速鉄道の最高時速より10キロ速い。ある鉄道関係者は、中国では今後も引き続き(北京と上海を結ぶ)京滬高速鉄道が国内トップのスピードを保つと述べ、別の業界関係者は、同鉄道の最高時速は380キロに達すると予測する。「人民日報海外版」が伝えた。
中国の高速鉄道の発展ペースは世界に驚きをもって迎えられている。国際鉄道連合(UIC)高速鉄道局のイグナチオ・バロン局長はこのほどロンドンで、「鉄道建設は隆盛期に入りつつあり、中国は世界のトップランナーになりつつある。世界の鉄道の未来は中国にある」と述べた。
▽わずか5年でトップランナーに
今から1年前、中国国産のCRH3型高速列車「和諧号」が京津高速鉄道を時速394.3キロで走り、新記録を樹立した。その後、同鉄道は350キロという世界最高の運行速度で運営をスタート。米国、英国、日本など約30カ国の政府要人や国際機関の責任者による同鉄道の視察は累計200回を超え、1万人以上が実際に乗車して視察を行った。その結果、中国の高速鉄道は発展の速さ、水準の高さ、投資額の少なさなどが高く評価され、賞賛を受けた。
京津高速鉄道は中国初の、真の意味での高速鉄道として、登場以来、常に世界のトップを走ってきた。運行速度が世界トップであるだけでなく、高速列車の旅客輸送量でも世界トップを誇る。視察を通じて、中国がわずか5年で先進国が50年かけてたどってきた高速鉄道の発展プロセスを通過したことを知った日本の専門家チームからは、「中国の高速鉄道技術はすでに日本を追い抜いている。これほどの短期間でこれだけの事を為し遂げるとは信じられない」といぶかしむ声すら上がった。
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