27日に開かれた「新華社金融情報プラットフォーム建設推進会」で、上海で営業している外資系銀行が150行を上回り、そのうち内外合弁法人銀行が20行と全国の外資系法人銀行の6割以上を占めることがわかった。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
上海の外資系法人銀行の融資額は今年8月、前の月に比べて224億元増え、昨年9月から続いた衰勢を回復した。それに伴い、新しい商品やサービスも次々と登場し、とりわけ小売業では好調が目立った。中国経済の好転と共に外資系銀行は中国経済の先行きに自信をみせ、特に市場環境、法律環境、管理環境の整った上海では法人化を図る外資系銀行が増えている。
今年に入って3行の外資系銀行が銀行業監督管理委員会に上海での法人銀行設立を申請し認可を受けた。監督管理部門の指導のもと、オーストラリア・ニュージーランド銀行グループの中国支店が法人化を申請し審査を受けた。バンク・オブ・アメリカのほか、ウニクレーディト・イタリアーノやオランダのラボバンクも法人化への意向を示している。
外資系銀行は経営の圧力にかられながらも、中国経済の先行きに対する自信は変わらず、中国での発展戦略も変更しない方針だ。金融危機以来、外資系銀行の従業員数はほぼ安定しており、大規模なリストラは見られない。営業窓口の全国展開も依然として進められている。
「人民網日本語版」2009年10月28日