ドナルドダックやミッキーマウスのショーが、ついに上海でも行われる!
上海ディズニーランド建設決定の報道を受けて、多くの人は喜び、興奮した。だが、中には喜ばない人や「これは結局、一種の文化的侵略や重複建設の始まりなのか、それとも産業のグレードアップであり、文化融合の契機なのか」などと考える人もいる。
▽「砂糖でくるんだ爆弾」を背負うミッキー
今年8月に上海で開園したばかりの遊園地「歓楽谷」は、連日大入り満員の盛況が続いている。開園当初の入場者からは運営やサービスなどに不満の声が多数上がったが、上海市にはまれなこの大型娯楽施設を訪れる人は引きも切らない情況だ。
とはいえ、歓楽谷の黄金期は長くは続かないとみられる。ディズニーはコカコーラやマクドナルドと同様、米国の大衆文化の代表であり、商業と娯楽の結びつきに成功した米国のまさに「文化的空母」だ。1992年、ディズニーがフランス・パリでのディズニーランド建設を計画すると強い反対に遭い、フランス国民からは「これはあからさまな文化的侵略だ」との声が上がった。上海では、少なくとも歓楽谷はディズニーの上陸を本当に歓迎するのだろうか。全国各地でテーマパークは生きるか死ぬかの瀬戸際にあり、歓楽谷だけが戦いに勝ち抜いて最終的な勝利者となった。こうして得た「パイ」は非常に貴重なものだ。
同済大学文化産業研究所の黄昌勇所長は「私たちのディズニーに対する見方をイデオロギー化させてはならない。文化それ自体は交流・融合を必要とするものであり、ある民族が外来文化に対して絶対的な拒絶の態度で望めば、自信という力を失うことになる」と話す。
上海の著名文芸評論家・毛時安氏は「これは熟慮すべき文化的問題だ。最初の構想から現在の決定に至るまで、長い時間をかけて準備作業、話し合い、交流が行われ、時には衝突もあった。このことは中国文化がより開放的な態度で、さまざまな外来文化を取り入れるようになることを意味する」と肯定的な見方を示す。