鉄道部と米国のコングロマリット(複合企業)ゼネラル・エレクトリック(GE)は17日、新型高速列車と内燃機関とをめぐる戦略協力了解覚書に調印した。調印式には同部の劉志軍部長と米商務省のゲイリー・ロック長官が出席した。
劉部長によると、ここ数年来、中国の高速鉄道はさまざまな先例の長所を取り入れ、技術などの導入、消化、吸収を通じて、独自の知的財産権を備えた「中国ブランド」を新たに形成することに成功した。現在、中国の鉄道は新型高速列車、高速鉄道のインフラ建設技術、既存路線のスピードアップ技術などで、いずれも世界のトップレベルに達している。設計、施工、製造、運営、管理が一体となった総合的な先端技術が形成され、中国鉄道は後発組としての強みを十分に発揮している。中米両国がこのたび調印した新型高速列車と内燃機関をめぐる戦略協力了解覚書は、両国の鉄道分野の協力を新たな段階へとさらに引き上げ、両国の鉄道発展史の新たなページを開くものだといえる。
ロック長官によると、米中両国の鉄道分野での協力は150年前にさかのぼることができる。現在では、鉄道は最も省エネかつ環境保護に適した交通輸送方式であり、各国の鉄道に対する注目はますます高まり、鉄道はますます重視されるようになっている。中国高速鉄道の発展はこの数年で驚くべき成果を上げ、米国はこの分野では中国、日本、欧州の一部の国に後れを取っている。米国は中国の高速鉄道分野における先端技術に学びたいと考えている。米中双方が調印した今回の2つの了解覚書は、米中両国の鉄道分野での相互利益に基づく協力の方向性を代表するものであり、米国高速鉄道市場とその発展にとって重要な契機になることは確実だ。米国が高速鉄道技術の分野で中国に学ぶと同時に、中国も米国の鉄道貨物輸送設備や内燃機関の分野での先端技術に学ぶことができる。
「人民網日本語版」2009年11月19日 |