黄河河口の湿地
中国国務院は先般、『黄河デルタ高効率生態経済区発展計画』を正式に承認した。これにより、黄河デルタ地区の発展は国家戦略に引き上げられ、地域の調和的発展戦略の重要な構成部分となった。
黄河デルタは渤海南部の黄河河口域沿岸を指し、山東省の東営、浜州市と濰坊、徳州、淄博、煙台市の一部地域を含み、19の県(市、区)に及ぶ。総面積は2万6500平方キロメートルで、山東省の面積の6分の1を占め、総人口は約985万人に上る。黄河デルタは土地資源において優位性があり、地理的条件に恵まれ、自然資源も比較的豊富で生態系に特徴がある。また、産業発展に良好な基礎があり、高効率生態経済の発展の好条件がそろっている。
黄河デルタ高効率生態経済の発展の加速化は、環渤海地域の実力向上と地域の調和的発展の全体に関わるだけでなく、環渤海と黄河下流の生態環境の保護にも関わる。国務院は、同『計画』の実施を国際金融危機への対応、地域発展の総体戦略の貫徹実施、環渤海と黄河下流の生態環境の保護における重要な施策とし、生態系構築と経済・社会の発展を結びつけ、発展方式の根本的転換を促進し、同地域の科学的な発展を推進しなければならないと強調している。
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