スイス有名企業家晩餐会でスピーチする中国の李克強国家副総理

中国の李克強国家副総理は1月25日、スイス経済協会主催のスイス著名企業家晩餐会に出席し、「互恵・ウィンウィンの堅持、経済貿易協力の深化」をテーマとした演説を行った。

李克強副総理は中国とスイスの経済貿易関係を評価し、次のように述べた。中国とスイスは互いに重要な経済貿易のパートナーであり、経済貿易協力は両国関係の発展の重要な基礎と原動力である。中国には巨大な市場ニーズと発展の潜在力があり、スイスは豊富な科学研究能力と産業の優位を持ち、世界的有名企業も多い。中国とスイスの国交樹立後の60年間に、特に中国の改革開放後の30年間に、両国政府と企業界の共同の努力の下で、中国とスイスの経済貿易協力は大きな成果を収めている。二国間貿易は絶えず拡大し、投資協力が深まり、技術導入が強化されている。昨年は国際金融危機の影響を受けたが、両国の経済貿易協力は安定した発展を維持している。中国は内需の拡大で成長を促進し、スイスは製品の質と開放レベルを絶えず高め、両国は貿易保護主義に共同で反対し、二国間貿易額の安定した増加を促進した。中国とスイスの経済は相互補完性が強く、協力の将来性も大きく、われわれは中国とスイスの経済貿易関係の発展に自信を持っている。

また李克強副総理は、新たな情勢下における中国・スイス、中国・欧州友好協力の推進について5つの提案を行った。

1. 貿易・投資協力を強化する。

貿易と投資の自由化、便利化を進め、いかなる形式の保護主義も断固反対し、ドーハラウンドでより合理的かつバランスの取れた結果が得られるよう推進する。中国・スイスの自由貿易協定に関する研究を積極的に進め、いち早く交渉ができるよう十分な準備を整える。中国側はスイスなど欧州の企業が中国の経済建設に参与することを歓迎し、中国企業の欧州での投資・起業を引き続き支援する。

2. 金融分野での協力を強化する。

中国・EU財政金融対話や保険監督管理対話などにおける効果を発揮し、国際金融体制改革と世界経済の全面的回復に共同で貢献する。