インスタントメッセージサービス「騰迅QQ」を運営する騰迅公司は7日、5日の午後7時52分5秒に騰迅QQに同時接続する利用者数が初めて1億人を突破したと発表した。単一の応用サービスへの同時接続ユーザー数が1億人を突破したのは世界でもこれが一例目で、インターネット上の奇跡といえる。
ある業界関係者は、騰迅QQの同時接続利用者数が1億人を突破したのは、中国のインターネット発展史における重要な進展であり、中国のネット関連企業が膨大な数の利用者の運営において世界トップレベルに達したことを示してもいると話す。
中国社会科学院(社会科学アカデミー)信息化研究センターの姜奇平秘書長によると、今回の1億人突破により、世界のインターネット界における中国の発言権が大幅に高まったといえる。「1億」はゲームのルールについてイエスかノーかを決めることができる規模で、オンラインゲームのルールで中国がイエス・ノーを決定できるということを意味している。
騰迅にとって、1億という数字は、同社が掲げる「オンライン生活」という理念をより明確にするものだ。同社の馬化騰董事会主席(取締役会代表)兼最高経営責任者(CEO)は「私たちは以前、インターネットを通じて各地の人々が自由に通信することを願ってきた。今の願いは、インターネットが水や電気と同じように生活に入り込み、各人がネットを使用しながら、その存在を意識しないようになるということだ。こうしてこそネットの価値が最大限に発揮される」と話す。
十年あまりの発展期を経て、騰迅QQは登録会員が10億人を超え、規模は世界に拡大し、海外の人々が中国文化を学んだり、発展チャンスを模索したりする場合の重要な窓口へと発展した。コンサルティング会社・賽迪顧問株式有限公司の劉玉賓氏は「1から1億へ、騰迅QQは順調な道のりを歩んできた。騰迅公司のネットワーク応用がグレードアップを重ねるにつれて、同公司の総合的なオンライン生活プラットフォームも同じように順調な道を歩み、新たな歴史を創造するものと期待される」と述べた。
騰迅QQがこのような発展を遂げたことは、中国のネットインフラ建設という支援があったことと切り離せない。予測によれば、今後10年間で中国のネット浸透率は60%に上がり、ネット利用者数は7億人に達して、中国は巨大な規模の単一文化ネット市場を形成する見込みだ。騰迅QQの同時接続利用者数はいずれ2億人を突破し、ネット産業は空前絶後の巨大なビジネスチャンスを迎えることが予想される。
「人民網日本語版」2010年3月8日