世界の国際水上輸送センターの競争力指数が8日、上海市浦東新区で発表された。世界の水上輸送史上初の競争力に関するランキングで、1位は英国・ロンドン、2位は日本・東京、3位は中国・香港だった。世界の水上輸送センターを目指す上海は5位だった。
同ランキングは上海浦東国際金融航運双中心研究センターが作成したもの。「第4世代港湾」をコンセプトとし、炭素の排出、世界規模の資源配置力などに関する港湾の状況を重視する。
ランキングでは世界の港湾都市約660カ所を対象に、水上輸送のランク、サービス、生態環境への配慮の3項目・58指標について評価が行われた。作成側によると、ランキングの信頼性を保証するために、参照した重要データはいずれも国際機関、世界の港湾協会、著名なコンサルタント機関が発表した報告データを利用したという。
ランキングによると、ロンドンは総合点683.1ポイントで他都市を大きく引き離した。香港は580.6ポイント、高雄は22位だった。中国からは10都市が50位以内にランク入りし、大陸部トップは上海市だった。
データによると、上海は貨物取扱量で世界の首位に立つが、水上輸送サービスの面ではロンドンに及ばない。中でもハイエンドで国際的な人材の育成力が弱く、また国際水上輸送界の新ルール制定においても相応の影響力を備えていない。また各種データから、世界の水上輸送センターが西から東へと移動する流れがうかがえる。
「人民網日本語版」2010年3月9日