鉄鋼業、今年は輸出が厳しい状況に

タグ: 鉄鋼 輸出

発信時間: 2010-03-22 17:17:17 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中国鋼鉄協会の羅氷生副秘書長は19日、「2010年中国鉄鋼業発展シンポジウム」に参加し、今年の鉄鋼業の発展は楽観視できないと説明した。中国の鉄鋼業は現在、ブラジルのヴァーレなど三大鉱業会社が鉄鉱石価格を100%も上乗せするというコスト圧力と同時に、市場の需要を上回る過剰供給に直面している。

ヴァーレ社はまず90%の値上げを要求、その後100%にまで上乗せした。このことが国内の鉱石価格に影響を与え、鉄鋼メーカーのコスト負担は大きくなる。今年に入って2カ月、中国の鉄鋼生産量は需要を大きく上回り、輸出も今後は減っていく見通しであるため、在庫が著しく増加するリスクが高まっている。ヴァーレ社など三大鉱業会社の予想は楽観的過ぎるとの見方も強まっている。

中国鋼鉄協会も今年の中国の鉄鋼業に対し楽観的な態度を示していない。同協会は全国の各企業の生産計画に基づき今年の粗鋼生産量を16.1%増やす計画だが、このことは粗鋼の生産ペースが予測を上回り、見通しの立たない需要が在庫圧力を拡大していることを意味している。

同協会によると、中国の固定資産投資の急増は今年の鉄鋼需要に対し積極的な影響を与えるかもしれないが、生産過剰による利益の伸び悩みや輸出減少といった要因が鉄鋼業の需要を抑えることにつながる。中国の今年2月の鉄鋼生産量は1日当り180万トンを記録したが、今年に入って2カ月はすでに輸出回復の勢いが止まった。さらに悪いことに、現在49カ国が中国の鉄鋼製品に対して保護主義措置を取っているため、輸出の低下が国内の鉄鋼市場の供給が需要を上回る問題を加速させることになるだろう。

「人民網日本語版」2010年3月22日

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