就職してから半年で09年の新卒者の97%が職場での問題を抱えているほか、「経済的にやっていけない」ことが理由で仕事を辞める人が最も多かった。その主な原因は、自らの「財布」をうまく管理できていないことにあるようだ。
リサーチ会社、麦可思公司は22日午前、09年12月16日から10年3月15日にかけて行った09年度の新卒者(大学・専門学校を含む)を対象とする追跡調査を発表した。データの収集は人民網教育チャネルが担当、アンケートの質問内容やデータ分析は麦可思社が行い、有効回答8718枚を回収した。
大学を卒業してから職場で半年余り働いた人のうち、職場で仕事がスムーズにいっている人はわずか3%、残りの97%は何らかの問題を抱えていることが分かった。
新卒者が抱えている問題として、「キャリアアップの可能性が低い」や「経済的にやっていけない」「今の知識や能力では仕事についていけない」という3つの問題が多くあげられた。
これらの問題が仕事に対する忠誠心にも影響しており、なかでも経済的な理由から離職する人の割合が最も高く、離職後により納得のいく仕事を見つけ、転職を繰り返しながら収入アップにつなげていきたいと考えていることがわかった。
今回の調査で、安月給の人ほど収入の割に支出も他の人より多く、経済的に困っていることがわかった。このことからも経済的プレッシャーは収入が低いためというより、消費習慣からきているものだといえる。専門家は経済的なプレッシャーを少なくする対策として、新卒者に単に給料アップを望むのではなく、自身の消費スタイルを見直す必要性をアドバイスする。
「人民網日本語版」2010年3月22日