瀋陽税関が22日発表した統計データによると、今年1-2月、遼寧省の輸出入総額は123億7千万ドルに上り、前年同期比55.1%増加した。うち輸入額の伸びが最も大きく、同80%以上も増加した。輸出額は62億7千万ドル(前年同期比36.3%増)、輸入額は61億ドル(同80.9%増)、貿易黒字は1億7千万ドルで増加率は同86.1ポイント低下した。
輸出企業の形態別にみると、輸出の伸びでは民間企業がトップで、75.5%に達した。国有企業と外資系企業は後退した。だが輸出額では順序が入れ替わり、外資系企業が29億4千万ドルでトップに立ち、国有企業と民間企業が後に続いた。
貿易相手先の国・地域別にみると、対日輸出入額が最も多く21億1千万ドルに達した。以下、上から順に欧州連合(EU)、東南アジア諸国連合(ASEAN)、米国、韓国が続いた。増加率をみると、対米貿易額の増加率が72.5%でトップとなり、以下、上から順にEU、韓国、ASEANが続き、日本は21.6%で最下位だった。
瀋陽税関の職員によると、輸出商品のうち、電気機械製品、ハイテク製品、鋼材、農産品、製品油、アパレル製品、アルミニウム材、繊維製品といった伝統的な大口商品が引き続き増加傾向にあり、中でも鋼材は輸出額が5億3千万ドルに上り、増加率は110%でトップに立った。アパレル製品の輸出額は4億6千万ドルで、増加率は4.1%にとどまり最下位だった。
「人民網日本語版」2010年3月23日