企業向けメディアサービスを提供するグローバル・ソースが23日に発表した調査結果によると、中国で商品を調達する新興市場の調達量が大幅に増加しており、特にロシア、ブラジル、東欧諸国の調達量の伸びが大きいという。
この調査は中国の輸出業者数百社を対象に行われたもの。それによると、現在、海外から中国を訪れて調達を行う業者のうち、半数以上が欧米以外の新興市場からきており、その数が急速に増加している。調達業者数の年平均増加率はロシアが79%、ブラジルは41%、東欧諸国は39%、インドは38%に達する。
グローバル・ソースのクレイグ・ペプルズ最高執行責任者(COO)は「ますます多くの輸出業者が、。伝統的な市場を堅持すると同時に、新たな成長点の期待を新興市場に寄せている」と話す。同調査で今後5年間で最も重要な新興市場はどこかをたずねたところ、中国の輸出業者の31%が南米市場と回答し、23%が東欧・ロシア市場と回答した。またバイヤーで最も重要な新興市場を中東・アフリカ市場とした人は18%、南アジア・インドとした人は17%に上った。
とはいえ、伝統的な市場に比べて、新興市場の調達総額が全体に占める割合はまだ小さく、今後の開拓には大きな困難が予想される。ある統計によると、昨年の中国の輸出総額に占める新興市場の割合はわずか15%ほどにとどまり、伝統的な市場が85%と多数を占めた。
「人民網日本語版」2010年3月24日