国家省エネ審査チームはこのほど、甘粛省の2009年の省エネ・汚染物質排出削減活動について審査と評価を行った。その結果、同省では昨年、国内総生産(GDP)1万元あたり(単位GDP) のエネルギー消費量が前年比6.82%減少し、年初に確定した5.2%減少の削減目標を達成したことが明らかになった。第11次五カ年計画(「十一五」、2006-2010年)の初めの4年間に、同省の単位GDPあたりのエネルギー消費量は累計17.32%減少し、目標の達成度は85.21%、予定した目標を5.21ポイント超過した。
同省09年、構造調整、重点企業、重点分野などの分野における5つの省エネ・汚染物質排出削減行動をタイミングよくスタートさせ、任務を分散して関連部門や企業に割り当てると同時に、活動の責任についての指標を制約に改めた。また技術の改造や進歩をよりどころとして、エネルギーの利用効率を高め、十大省エネ活動で62件(前年比15%増)のプロジェクトを打ち出すなどして、省エネ・汚染物質排出削減の推進に力を入れた。09年は省エネ・汚染物質排出削減についての各指標が軒並み好調だった。
同省は遅れた生産能力の淘汰にも力を入れ、昨年は鉄合金やセメントなど9業界の98社を淘汰し、遅れた生産能力339万6500トン分を淘汰し、小規模な火力発電能力12万2700キロワット分を操業停止にした。09年末現在、同省で操業停止にされた小規模火力発電能力は累計75万キロワットに上り、十一五で国が打ち出した小規模火力発電能力の淘汰計画を達成した。遅れた生産能力淘汰の具体的な取り組みの中で、同省は鉄合金、カーバイド、コークス化などの業界参入基準をしっかり把握し、国の産業政策や省エネに合致しないセメント、フェロシリコンといったエネルギー消費量の大きな企業に対し、生産許可証を発行しない方針を貫いた。
「人民網日本語版」2010年3月25日