中国工商銀行が25日発表した09年度の経営業績によると、国際的な財務報告基準に照らすと、税引後利益は前年比16.3%増の1294億元、1株の収益は18.2%増の0.39元だった。
また同時に昨年12月31日の株価は2689億8200万ドルと、収益・株価ともに銀行業で世界一だった。
昨年は国内支店の人民元建て貸付額が24.2%増の1兆352億元増加し、昨年末までの自己資本比率は12.36%、中核的自己資本比率は9.9%だった。不良債権残高と不良債権比率はいずれも10年連続で下がっており、不良債権比率は1.54%にまで下がった。準備金率は08年末の130.15%から09年末には164.41%に上昇し、リスク対応力が増強された。
預金総額からみると、09年末までに工商銀行の各預金残高は前年比21.4%増の10兆7000万元で預金額が世界一の商業銀行となった。一方、総資産は08年末に比べ20.8%増の11兆7800万元だった。09年の金融商品の売上高は過去最高の3兆3200万元で、前年比87.8%増だった。
09年末の同行海外支店の総資産は年初に比べ22.89%増加し419億8200万ドルに達した。同時に不良債権比率は持続的に低下しており、0.36%の世界でも稀に見る水準を保っている。
「人民網日本語版」2010年3月26日