コンサルティング大手のボストン・コンサルティング・グループが26日発表した最新の研究報告「BRICS4カ国自動車市場の決勝戦 ブラジル・ロシア・インド・中国で高度な現地化を達成」によると、20104年にはブラジル、ロシア、インド、中国の4カ国、いわゆるBRICsの自動車販売台数が世界全体に占める割合は30%を占め、また研究開発コスト、調達コスト、生産コストの引き下げ志向がBRICsに大量のチャンスをもたらすことが予想されるという。うち中国自動車市場がBRICsの販売台数全体に占める割合は08年の53%から、14年は61%に増加する見込みだ。
同報告によると、世界の多くの自動車市場が経済危機の中で再起不能に陥ったが、BRICs市場は09年に力強い動きをみせ、将来の高度成長の兆しを感じさせた。09年のブラジル市場の成長率は11%、インド市場は13%、中国市場は42%だったが、ロシア市場はマイナス48%だった。ブラジル、インド、中国の市場は14年まで引き続き安定的に発展するとみられ、主な「駆動力」として国内総生産(GDP)が力強い成長傾向を維持する見込みであることが挙げられる。ロシアは14年には金融危機前の販売水準を回復する見込みだ。
「人民網日本語版」2010年3月29日