吉利汽車がボルボの買収に成功したのはなぜか

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発信時間: 2010-03-30 17:15:19 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中国の自動車市場において、自動車企業大手は吸収合併や共同出資に重視しており、その番がついに吉利に回ってきた。では、今回の取引を行うのが実力や技術面で吉利より上の中国の自動車企業でないのはなぜだろうか。ここ数年、特に金融危機が発生してから、中国の一部企業、中でも市場を独占する国有企業は海外業務の拡張を急速に進めており、巨額を投じ海外企業を買収している。しかし残念なことに、成功するのは少数で、多くが失敗に終わっている。海外買収に失敗するケースはいくらでもあるが、国有企業が政府を背景に持つことから一部の国が警戒し失敗することもある。しかし、根本的な原因は多くの国有企業が厳しい市場化を経験しておらず、国内の行政的な環境の中で培われた偽りの競争力で海外買収に臨んだことにある。したがって、失敗のリスクは自然と成功の確率を遥かに超える。

国有企業の株式構造、管理モデル、経営理念、企業環境などには欠点があり、人材や管理、技術、製品、サービスなど基本的な要素の不足が海外買収に多くの悪影響を及ぼしている。そのため、吉利が比較的優れているのも当然である。これは吉利の発展史からもわかる。設立当初はバイクを製造していた吉利が自動車分野で台頭したこと自体一つの奇跡と言える。1997年に自動車分野に進出してから、合弁企業が金融や財政・税務面で受けた優遇策はなく、その上ライバル社の冷やかしや嘲笑、圧力を受けたにもかかわらず、吉利は10年以上をかけ急速な進歩を遂げた。同社の昨年の業績を見ると、生産台数はまだ上海汽車などの国有企業より大きく劣るが、利益は上海汽車を上回り、国内自動車企業で首位に立った。自動車業界での競争力から、吉利には国有企業より柔軟性のある市場戦略や、市場競争に必要な管理構造があり、また、大手の多国籍企業より幅広い層のニーズを満たす能力があることがわかる。これは吉利の競争優位であり、その他の民間企業にとっても優位となる。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年3月30日

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