1950年4月1日、中国とインドが正式に外交関係を樹立してからすでに60年。2010年は中印関係の発展にとって重要な1年となり、双方は国交60周年を祝うと同時に、「中国フェスティバル」や「インド・フェスティバル」などを開催することにしている。張炎・駐印大使は「チャイナネット」のインタビューに応じ、中印関係60年の発展の過程を回顧し、新たな歴史的背景の下での両国の国際問題における地位や役割を評価、また今後の発展に向けた展望について語った。
――中印協力では、貿易が先行しましたが、貿易面での協力が両国関係に占める役割について話していただけますか。中国は現在、インドにとって最大の貿易パートナーですけども、この数年の二国間の貿易状況についても。
近年、両国関係では貿易面での協力が一大脚光を浴びています。貿易額は00年の29億ドルから08年には517億8000万ドルまで増え、年平均伸び率は43%に。その年、中国はインドにとって最大の貿易パートナー、そして、インドは中国にとって10番目の貿易パートナーとなったのです。
09年の金融危機の影響で、両国の経済貿易協力はかなり影響を受けながらも、比較的高い水準を維持し、443億8000万ドルに達しました。
10年には、双方が定めた貿易額600億ドルの目標を共に努力して実現。近年は、双方向投資も安定して増大しており、インドの対中直接投資は累計3億ドルを突破、中国側も2億5000万ドルに上っています。
現在、中国に進出しているインド企業は約100社、中国側も60社余りの企業が研究開発やプロジェクト請負業務に従事しています。人口は、中国とインド合わせて25億、まさに巨大な潜在市場を抱えているのです。
経済面で相互補完性が強く、貿易協力は深まり、共に利益を実現し、両国の利益に合致するなど、両国の人民に実質的なメリットをもたらしてくれています。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年3月30日