米シティグループ傘下のシティ・プライベートバンクがこのほど発表した「2010年資産報告」によると、2009年には世界的に億万長者の数が減少したという。中国も例外ではなく、08年に比べて約1割減少した。
同報告では、100万ドル以上の投資可能な資産を保有する人を高額純資産保有者としている。その数は昨年、前年に比べて約2割減少し、米国の人数が引き続き世界トップで、以下、日本、英国が続き、中国は34万3千人でドイツを抑えて4位になった。
主要経済体の中で高額純資産保有者の減少が最も激しかったのはインドとポルトガルで、それぞれ約25%減少した。香港地区、ベルギー、ロシアも約20%減少した。
大陸部もその例に漏れず、約11%が減少した。この数字は各経済帯のデータの中間レベルに相当する。
同報告によると、金融危機により世界中でいろいろな場面で純資産が消失し、同報告のための調査を行った国や地域のほとんどで億万長者の減少がみられた。
アジアは中国から波及する高度経済成長の効果で、将来のリーダーとしての地位が保証されている。韓国、台湾地区、インドネシアも最近の世界的な経済低迷への対処に工夫をこらし、10年前のアジア金融危機の時よりもはるかに適切に対処している。
「人民網日本語版」2010年4月1日