しかしこれら全ての非難に対し、グーグルは強硬な態度を貫いてきた。グーグル中国の「引越し」と同時期にも、グーグルはオーストラリア政府がプロバイダに特定内容ブロックさせようとする計画に対し、猛烈な批判を行っていた。
多国籍企業の経営は長年にわたり、1つの基本的な原則に従ってきた。すなわち、現地の法律、文化、宗教、習慣を遵守しなければならないという原則だ。多国籍企業は国境を越えられても法律の壁まで越えることはできないからだ。しかしグーグルはまるで、この「常識」までも覆そうと試みているようだ。
世界で急速に成長し、独占的な地位を得た後、グーグルはますます傲慢になっていった。いかなる企業にも、得るものがあれば損失もあるものだ。しかしグーグルは「私こそがルールだ」と批判に耳をふさぐか、顧客の弱みに付け込み、ビジネスを政治化するだけ。もはや、正常な考え方で市場ルールやビジネス競争に直面することができなくなっている。
世界中で、企業の域を越えた特権を求め続ける多国籍企業大手グーグルは傲慢な企業だ。注意しなければならないのは、思考の偏った創始者および、裏で手を引く様々な政治関係者たちによって、「傲慢なグーグル」が次第に「政治のグーグル」に変化を遂げ、グローバル化時代の懸念となることだ。
「人民網日本語版」2010年4月2日