中国への為替戦争で、米国に「盟友」なし(2)

タグ: 為替戦争 米国 中国

発信時間: 2010-04-06 15:45:19 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

欧州委員会の公式データによると、2009年のEU輸出総額は1兆960億ユーロ、輸入総額は1兆1990億ユーロ、貿易赤字は1054億7600万ユーロだった。米国の貿易赤字3807億ドルと比較するとまだ少ないため、欧州は米国の人民元切り上げ圧力に同調しなかったと考えられる。

EUの輸出入製品を見ると、機械(2008年の輸出額は4900億ユーロ)、化学工業製品(同1290億ユーロ)、自動車(同1100億ユーロ)、薬品(同697億ユーロ)、民間航空機(同457億ユーロ)が主に輸出されており、これらの商品はEUの輸出総額の8割以上を占める。また、項目ごとに見てもいずれも大幅な黒字となっている。EUの主な輸出入製品の中で、繊維製品と靴製品だけが大幅な赤字となっており、2008年の赤字額は442億ユーロだった。

データから、欧州の主な輸出製品のすべてが、欧州に優位性があるが中国に優位性のない製品で、中欧経済には強い相互補完性があり、人民元が切り上がっても欧州の貿易に大きな変化がないことがわかる。また、欧州で大幅赤字となっている繊維製品と靴製品についても、誰もがその原因を知っている。欧州の有名ブランドの服と靴は多くが中国で加工・製造されたもので、欧州に逆輸入されている。人民元が切り上がれば、「中国製」が少なくなるのでなく、欧州本土の衣服が値上がりするという結果を招くことになる。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年4月6日

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